五海ゆうじ写真通信117

「写真集と受講生」
フォトアドバイスの事は、この写真通信で何回か書いていますが、
今年です、無謀といおうか、冒険といおうか、夢の実現といおうか、
私達フォトアドバイスは「出版プロジェクト」を立ち上げたんですね、
フォトアドバイスはWEBでの実践講座とphotodaysというSNSを基本にして、
発展といおうか、停滞といおうか、まぁ、やっています。
WEBでの展開でありますから、
全国に受講生の方がいらっしゃいます。
それもかなりの数です
(私講師でありますから性格な数は把握しておりませんが)
ただ私の花講座だけでも受けた方は1,200名は越えている。
ありがたいことです。
フォトアドバイスを立ち上げてから6年が経っています。
その間、紆余曲折とか、当然ですがいろいろとありました。
しかしです、その6年でこれは確かです、
素晴らしい写真を撮り始めた人たちが出てきたんですね、
その人たちの写真をなんとしても掬い上げたい、
まぁ、その熱意でです、私達はプロジェクトを開始した。
そして、一回目は、とりあえず講師の写真でということで、
といおうか、まだ受講生の写真の準備ができていなかった、
というのもあります。
そしていよいよです、受講生の写真集を出版します。
発売日は11月27日です
http://photo-store.jp/shopdetail/000000000045/

出版という未知の世界に漕ぎ出した、ということもあってですね、
まだ本屋とかには並べる事はできないんで、
とりあえずはフォトアドバイスのみでの販売です。

フォトアドバイスは受講生の力を支えに、
ここまで来ることができたんです。

写真は2018年1月から始まる実践講座「街角スナップ」から
鶴見線国道駅2景
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五海ゆうじ写真通信116

「川田喜久治とモノクロ写真」

川田喜久治の写真集を手にいれた。
「遠い場所の記憶・1951-1966」
凄まじいといっていいだろう、
写真の力が伝わってくる。

彼の写真集「地図」がとても手に入らない状況、
月曜社から出た再販もプレミアがつきかなりの高額になっていたんですね、
そんな私には嬉しい届けものだった。

この写真集には192枚の写真が収められている。
一つテーマに絞って撮った訳でもない写真群、
しかしですよ、この写真群の中には、確かなテーマが通底している。
それは川田喜久治が持っている視点といっていい、
川田喜久治が見ようとしたもの、見たもの、
一人の写真家として、俺にとって世界はこう見えるんだ、
それが、彼がカメラごしに見た風景、つまり写真なんですが、
被写体の中からヒシヒシと伝わってくる。
一枚の写真の中に収められた人の顔、営み、人が作る風景、
そうなのだ、
ここに写されている風景はどこにでもある風景、
あるいは、あった風景なのだ。
人が見落とす風景(物)を決して感情移入することなく、
丹念に拾い上げ撮っていく、
単純な事実としての風景、
そしてその単純な風景が
一人の写真家によって変貌し、
一枚の写真として私の前に立ち現れてくる。
撮る人と被写体の関係、
それは熾烈といっていいかもしれない、
カメラを持った写真家として、被写体との格闘、
これは暗室作業も含むんですが、
それが川田喜久治の一枚のモノクロ写真の中に閉じ込められいる。

この写真集は改めて写真というものについて気付かさせてくれた。
それは写真の面白さと写真を撮る事の多様性、
そして撮る情熱なんですね。

ローマ2景

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2017/10/13


五海ゆうじ写真通信115

「闘いと写真」
友人に誘われてチェ・ゲバラ写真展を見に行った。
終了二日前で会場は入場制限が出るほどごった返していて、
まぁ盛況だったんですね。
ゲバラの写真展でここまで人が入るのか、
それはそれで驚きではありました。
あっと、ゲバラを撮った写真展ではなく、
ゲバラが撮った写真展です。

そして写真展です。
サイズはほとんが六つ切り以下、手札サイズもかなりあったんですね、
写真はそれこそ、遺跡の写真あり、スポーツ競技会で活躍する選手の写真あり、
自分の娘の写真あり、日本の工場の写真あり、とまぁ、種々雑多でありました。
プリントも褒められるものではなく、当然カビが生えているものもあり、
ブレボケの写真もありという状況での写真展であります。
そこには闘う人たちの写真とか、
困難に立ち向かう人民の姿とかは写されていない、
つまりプロパガンダとしての写真はなかった。
彼の友達は写されていましたよ、
そこに写されていたのは、
彼の歩いた道、その途上で彼が見た風景、なんですね、
それがです、とてもよい。
一枚の写真があります、船から見た波が写されている。
これが革命家、熾烈な革命闘争の中で死んでいった革命家の視点か、
この写真展を見に来た人の中には、失望された方もいたかもしれない、
闘いを匂わせる写真も少しはある。
「マルベルデ塹壕内にある革命戦士シロ・レドンドの墓」とタイトルが付いている写真、
タイトルがなければ何を捉えたかよく分からない、おそらく墓とも分からない写真だ。
展示されている写真からは、闘いとか革命とかの感じを受ける事はない、

しかし、この写真展を見て私は感動した。
手札サイズに焼かれた一つの風景、
それを撮った一人の革命家と言われてきた一人の人間、
その写真の奥から、撮った人の想いが見えてくる。
それは、彼の闘いを支えた優しさだ。
それが私を感動させる。

イタリアBARI旧市街2景(2017/6撮影)
花のある家
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地中海の見える結婚式場
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2017/9/18

五海ゆうじ写真通信114

「歌と詞」
カラオケというのがあります、ハイ、
もう、それが苦手でほとんどです、誘われても行かない、
しかし、しかしです、
時たまこうなんですかね行く事がですね、あるんです。
これまたしかしでありますが、
今の日本の歌というものをほとんど知らないのです。
そんな数少ない歌の中で、
この音痴な私が恥を忍んで歌う曲がいくつかはあるのです。
その一曲がですよ小林旭の「あれから」なんです。
この曲、いつかラジオから流れているのを聞いてです、
こう歌詞にえらく感動した。
その時はタイトルも分からなく、
演歌が好きな友人にうろ覚えの歌詞を伝え、
尋ねて知った。
そして阿久悠が作詞だということも、

先日BSTVだったと思うが、
阿久悠の特番を4時間番組でやっていて、
途中から見始め、とうとう最後まで見てしまった。
それにしても阿久悠の詞は心に響く、
それはある程度同じ世代といことなのか、
それとも人の営みの、核の部分(抒情)を上手く捉えたのか、
まぁ、それはどうとでもいえる、
とにかくいいのだ。

ここまで書いて、中学か高校の頃、
一人口ずさんでいた歌を思い出した。
石原裕次郎のドーナツ盤のB面の曲だった。
「露子に会いたい」(タイトルは確かではないが)
これも不確かでありますが、こんな歌詞だったように思う

誰が付けたか、あんな良い名をもちながら、
いつも露子の睫毛が濡れた
親を知らない孤児なれど
石で追われて姿を消した

沖縄伊是名島
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2017/8/16

五海ゆうじ写真通信113

「映画とアメリカ」
どれだけのアメリカ映画を見てきたか、
おそらく最初の映画として残っている記憶は、
ディズニーの「ダンボ」かもしれない。
楽しい映画というよりは、
ダンボの笑顔とやけに悲しかった印象が残っている。
まぁですね、それからドンパチドンパチ追っかけっこ、等々
色々あった。
しかしですよ心に残る映画も当然ですがあった。
高校の時、映画研究部を創部して映画を見まくっていた。
あれから幾年、どれだけの映画を見てきたか、
まぁ、この年ですからね、数限りない。

でです、先日私の住んでいるところにある小さな映画館で、
「MOONLIGHT」を見た。
観客はですね、私達の他に一人。
この映画アカデミー賞作品賞を獲っているんですよ、
見終わった後、観客が少ない、それもしょうないか、と
しかしです、こうなにかアメリカ映画、やったな。。とも
なによりも、この映画にアカデミー作品賞を与えた
アメリカ映画界の良心のようなものにも感動したのです。
これは私感ではありますが、
役者を捉えるカメラワークがですね素晴らしいんです。
監督は役者にいったいどんな指示を出していたのか、
そんな事も考えさせてくれる映画でありました。

日本のアカデミー賞「世界の片隅に」といい、
愚かな政治家達によって、今つくられつつある世界で、
なにか信じられるものを少し見つけたような気にもさせる映画でした。

写真は沖縄伊是名島2景
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2017/8/1




プロフィール

iikonodon

Author:iikonodon
広告写真を撮りながら、花と植物、街と人、の写真を撮る作業を続けています。
2011年より電子書籍の出版を開始しました。

※当ブログ内の写真、テキスト等の
無断借用、転載などは固くお断りいたします。

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