五海ゆうじ写真通信109

「写真展と写真集」
沖縄那覇にある平敷兼七ギャラリーに行ってきた。
思ったいたより広いスペースに、
紙焼きしたモノクロ写真がこれもかなりの数展示されている。
一点、一点、見ていく。
写真から、彼が何を見て、撮ろうとしていたのかが伝わってくる。
これは簡単なようで、そう簡単にはいかない。
かって大辻清司が、牛腸茂雄と出合った時に言った言葉がある。
牛腸茂雄の写真について、
「目的意識が非常に明確で、
何に感心を寄せているのかを、常にはっきりと伝えていた」
(牛腸茂雄写真集、幼年の時間、より)
そうなのだ、それは簡単なことではない。
つまり写真家の眼を、ご得しているかどうかのことなのだ。
平敷兼七本人によって紙焼きされた印画紙だからこそ、
それゆえに、より伝わってくるかもしれない。
決して大袈裟ではなく、
たんたんとした眼差しの中に含まれている、強靭な意思、
それが私を感動させる。
写真展はごく限られた空間でしか見れないものだが、
そこに醸し出される写真家の熱意は間違いなく伝わってくる。
それが写真展なのだ。

それで写真集はどうなのよ、
はい、それはです、大辻さんの言葉にあるように、
被写体の何に感心を寄せているか、
つまり撮るものが明確、
それは自分の視点を持つ、ということでもあるのですが、
それがあればです、媒体が何であっても
伝わるものは伝わるということであるまいかと、
まぁ、そのように考えているのであります。
そして写真集はそこに位置するのではないかと、

今回の平敷ギャラリーに行って
写真の力というものを改めて考えた、考えさせられた。

そしてです、私が講師をしている、フォトアドバイスでですよ、
無謀といおうか、冒険といおうか、挑戦といおうか、
写真集の出版プロジェクトを立ち上げたんですね、
http://photo-advice.jp/photo-project.html

写真は沖縄伊是名島2景  2017/2/17
_DSC1621_00001.jpg

_DSC1647_00002.jpg

2017/3/1

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五海ゆうじ写真通信108

「平敷兼七と沖縄」
どう書き出せばいいんだろう。。。。
昨年(2016年12月)一冊の写真集が出版された。
「父ちゃんは写真家」平敷兼七遺作集(未来社刊)
その前に同じ作者の「山羊の肺」(2007年刊行)を見ていた。
その本を、昨年ですが持ってきてくれたのは、
私の講座の受講生だったんですね。
エー。。。こんな写真家が沖縄に。。。正直な感想だった。
慌ててその写真集を探したのですが、
日曜美術館等で紹介されたこともあったかもしれません、
すでにプレミアがついていて¥100,000とか、
とんでもない値段がついていて、
とても手に入れ事はできないものだった。

昨年から映画監督の崔洋一と
沖縄の写真について対談をしてきたんですが、
その主な資料になっていたのが、
未来社から出版されていた
沖縄の写真家シリーズだったんですね。
しかしそこには平敷兼七の写真集は入ってなく、
知る由もなかった。

今私の手許に遺作集がある。
ページを開く、
「愛しき人よ、時よ」の章がある。
職業婦人といわれていた人達を撮り、
彼女達の、その奥の世界、故郷の島々、を捉えている。
その写真群を見ると、
ああ、彼は、そこに入っていったんだ、
彼女達の住む地域というだけではなく、
彼女達の心の中にです、
入っていって撮ったんだ、
そう思う、
そうなのだ、確かに彼は写真を撮った。

写真は実践講座「視点を探る」より果物2景
よう梨
洋ナシ


瓜

2017/1/28







五海ゆうじ写真通信107

「師走と音楽」
12月に入ってから、とうとうダウンしてしまった。
そしてです、総合病院で精密検査まで受ける羽目になってしまい、
まぁ、結果は異状なしでありましたが、
一週間ほど寝込むという事態に陥ってしまったんですね。
これも、年か、と勝手に納得して、まぁ今に至っている訳でして、
しかしです、こう酒があまり飲めない状態ではあります。
正月が間近いというのに。。。。

と言う理由をつけて、仕事を半ばほっぽりだして、なんですかね、
ぼーとして音楽を聴いたりしとるのです。
この師走何を聞いているのかというと、
ブラームスの交響曲とシューマンのピアノ曲であります。
ブラームスなんていうのは聞いても退屈なだけ、
ブラームスファンが聞いたら盛り狂いそうな。。。
まぁ、そんな感じでいたんですね、
ところが、これもSchurichtのせいといおうか、
クラシックの師匠が貸してくれたCDの中にSchurichtのブラームスがあった。
なんか聞けちゃうといおうか、
ヘー、これがブラームスね、いいじゃないの、と言っていたら、
ブラームスの交響曲全集が師匠からとどいたんですね。
そういう訳でここのところブラームスをですね、聴いとるのです。
で、シューマンは、
ブラームスを聞いていたら、シューマンのピアノ曲が聴きたくなり、
それではとアマゾンで検索したら、ポリーニのBOXCDがあった。
それをですね聞き始めたんですが、これがなかなかよくて、
この師走はブラームスとシューマンを聴きながら終ろうとしています。

写真はフォトアドバイスの実践講座「身近な風景」から
ご近所の風景、子供の情景2景
17_653_道3

18_16_342_DSC0252道

2016/12/30

五海ゆうじ写真通信106

「野菜と石」
フォトアドバイスというところで、
写真に関する教材のようなものを制作し始めて、
早や5年、
ここはWEBを通じてDVDの販売をしていたんですね、
私が参加した頃は、まだまだ細々とDVDを一枚出したばかりで、
WEBの広告をみれば、
「なんだここは!」と思わせるようなところだった。
まぁ、それでも若い社長、といってもまだ会社組織でもなかったから、
責任者というところですね、が面白く、
まぁ一本DVDでも作ってみるか、とやり始めた。
一本目は「写真概論」というなんかとてつもないタイトルでありました。
それと「花撮影」、これは、なんせもう長く花と付き合っていた私にとっては、
アイデアは湧き出てくるもの、
私が参加した時、他に二人のカメラマンも参加してきて、
責任者のような人と私達3人計4人でスタートすることはした。
いろいろと紆余曲折、それでもDVDが思いのほか売れたりして、
何よりも受講生が増え、といことは、
こう私達の喋る事を聞いてくれる人達がでてきたって事で、
今にいたっている訳でありますが、
でです、今は何をしているかというと、
WEB上で実践講座、写真のですよ、を始めているんですね、
これの肝は同時にphotodaysというSNSを立ち上げ連動してやっている。
これが自分でもいうのもなんですが、おもしろい。
私の実践講座も4本となり、今5本目を制作中であります。
5本目何を作っているかというと、
「身近な風景Ⅱ 視点を探る」というものです。
そこで、おくばせながら「野菜と石」が出てくるんであります。
スーパーで売っている野菜、道端に転がっている石ころ、
その中にです、
サルガドの「GENESIS」に負けず劣らずの風景が潜んでいるのだよ、
といような講座であります。
ほんまかいな。。。。

写真は石2景
02_20161122155004fdb.jpg

03.jpg

2016/11/22







































五海ゆうじ写真通信105

「家と痕跡」
今年(2016)兄の一周忌で境港へ行った。
私は出雲生まれで兄は3人いまして、その長男です。
何故に長男は境港に住んでいたか。。。
まぁ、そこに我が家の歴史の一端があるんですね、
母は、私を生むとすぐ死んでしまった。
そして母の故郷が境港だった。
母の父つまり私のおじいさんはですね、
おそらく1920年前後だったのではないかと推測するんですが、
これもおそらく出雲の方から自分の夢を実現するために
山陰ではもっとも大きな港境港へ向かった。
聞くところによるとその夢はですね、
何の目的かは図り知れませんが、東南アジアに行く事だった。
しかしです、これもままあることで、
境港で好きな女性ができ家庭を持つ事になった。
それでです私の母が次女として生まれた。
長男(私の叔父)は事業を起こし成功し、
境港で商工会議所の会長まで勤めるようになったんですね、
まぁ、そういう事もあり、
我が家の事情もあり、兄は叔父の会社に勤めるようになり、
家庭を持ち、そして骨を境港に埋めた。
で私ですが、まぁ、これもいろいろと事情があり、
境港の叔父の家によく遊びに行っていた、
というよりは行かされていたかも知れない。。。。

というわけで境港です。
今回それこそ何十年ぶりになる境港の街を歩いてみたんですね。
かって歩いていた駅からのメインストリートは、
ゲゲゲの鬼太郎一色になっている。
その通り歩きながら、これも町興しか。。。
なんて事を思いながら鬼太郎饅頭を食べつつ、
かってよく行っていた叔父の店件住居に向かった。
ゲゲゲの鬼太郎通りを進んで行くと植田正治写真館があり、
(これは改装され綺麗な記念館になっていた)
そこを右へ曲がって5軒先あたりにその家はあるはずだった。

あった。。。まだあった。
廃屋になりがらも、その家はあった。

写真は叔父の家2景
_035境港
5軒先あたりの白い看板が植田正治記念館
兄はそこにかってあった植田写真館で結婚式の写真を撮った

_033境港
住居用の入口



プロフィール

iikonodon

Author:iikonodon
広告写真を撮りながら、花と植物、街と人、の写真を撮る作業を続けています。
2011年より電子書籍の出版を開始しました。

※当ブログ内の写真、テキスト等の
無断借用、転載などは固くお断りいたします。

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