五海ゆうじ写真通信32

肖像写真と「自由の意思」

肖像写真が好きで最近は近隣の人達を撮ったりもしているんですが、
もとはといえば音楽家を撮り始めたのがきっかけだったんですね。
「G-Modern」という音楽雑誌があります。
生悦住英夫さんという人を真ん中にして、
回りのスタッフは入れ替わりながら現在29号まできていますが。。。
しかしですね、まぁ、ご多分にもれずといいましょうか、
ずーと財政難続きでここ3年近くですが休眠状態ではあります。
創刊号から関わっている私としては非常に心苦しいことではありますが、
今のところこれもいたしかたなかろうと。。。
それでですが、その雑誌で「自由の意思」という音楽家を取り上げる
ページを持っているんですね、
私が独断と偏見で選んだ音楽家の写真とインタビューです。
29人の取材を終えたところで、無謀、天真爛漫、アホカ、世間知らず、
そう言われるのをものともせず、写真集を作ってしまった。
ただし500部限定、
取材した音楽家10人の未発表音源CD付であります。
今あらためてこの写真集を開いてみると。。。。
なんともう5人の人が逝ってしまっている。
音源を提供してくれた人も3人が、
3人の中にデレク・ベィリーがいます。
写真集の付録CDを作るとき、なんとしてもデレクの音源を入れたくて、
デレクにロンドンの友人を介して連絡をとってもらった。
ほとんどの人が、今のデレクが無償で音源を提供してくれることは
まずありえない、といっていたんですね、
ところが彼は、私の写真集ならばと快く提供してくれた。
そんな思い出、そして一緒に旅をした音楽家達との思い出。

なんかこの写真集、
ひょっとしたらとんでもなく貴重な写真集ではなかろうか、

この本に寄稿してくれた映画監督の崔洋一さんと生悦住英夫さんの
文章(抜粋)を載せます。


崔洋一 (寄稿より抜粋)
ーつまり、それは写真言語として理解するのなら
“引き過ぎない”“寄り過ぎない”視線とでも呼べるものだ。
対象に食らい付くような強引な個有性とは違って、
ある種の人格すら滲むような情冷と極めて平常な心象なのだ。ー中略ー
  そう、この写真集の人間の列、ないし重なりは、
ばらばらの人格がたった一人の人間が見据えていることに
大いなる意味があるのだ。
何回も何回も素朴にページをめくることが
まさに記憶の共有としての始まりだと認識できるのだから。

生悦住英夫 (寄稿より抜粋)
その時代に逆らって己の生き方や音楽性を
貫き通している人達が確実に居るのは事実だ。
 ~ この異端的ともいえる写真集を
創り上げた五海裕治もその一人であることは間違いない。
  ~ ここにはとてつもなく深いモノクロームの
五海ゆうじの「意思」がある。

この写真集まだ少し残っています。
購入はこちら。(Modern Music)
http://www.psfmm.com/

2012.4.14
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iikonodon

Author:iikonodon
広告写真を撮りながら、花と植物、街と人、の写真を撮る作業を続けています。
2011年より電子書籍の出版を開始しました。

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無断借用、転載などは固くお断りいたします。

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