五海ゆうじ写真通信61

「川仁宏とノイズ」

2002年にPSFレーベルから川仁宏「フラッシュ・バック」のCDが出された。
プロデューサー、編集は浦邊雅祥。

これが手許に届き聴いたときの驚き、
なんといおうか、
思わず友人であるPSFの生悦住さん(このCDの共同プロデューサー)に電話をした。
「よく、このCDを出した。エライ、このCDを出すためにPSFはあったようなものだ」
まぁ、少々失礼な言い方ではあったが、
あまりにも衝撃的といおうか、こんな作業をしていた人をよくぞ取り上げた。
そんな思いの方が強かった。
丁度その頃、音楽雑誌「G-Modern」で連載していた「自由の意思」を
本にまとめようと作業をしていたところだったんですね
これはもう、この本になんとしても収録しなければ、
急遽生悦住さんにコンタクトを頼み取材(2002年10月21日)をし、
「自由の意思」の最後に川仁さんを入れることにした。
本の出版は2003年2月1日
川仁さんは本の出版を待っていたようにその月に亡くなった。
祭壇には「自由の意思」の本が飾ってあった。

「フラッシュ・バック」から聞こえてくる音は、
ノイズといってよいかもしれない。
音は小さくささやかな音だ、
だがしかしなのだ、その音から聞こえてくるのは、
とてつもなく大きな、人が発する爆音だ。
そこに秘められた音(声)からは
人が持つ絶対的な孤独
そのようなものを感じさせる。

何で今頃こんな事を書くかというとですね、
最近、阿部薫写真集の打ち合わせで
出版社の方が私のアトリエにいらっしたんですね、
で話が弾みこのCDを引っ張り出し一緒に聞いた。
「おー、やっぱいいじゃないか」
そういう訳で、これはやっぱ書いておかねばと。。。

この後何回聴くかわかりませんが、
このCDは決して手放すことはない一枚でもあります。

写真は「夢の足跡」
廃駅になっている出雲大社駅
廃線になった旧国鉄出雲大社駅

神奈川県逗子市披露山住宅
神奈川県逗子市披露山住宅2

2013/12/30




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Author:iikonodon
広告写真を撮りながら、花と植物、街と人、の写真を撮る作業を続けています。
2011年より電子書籍の出版を開始しました。

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