五海ゆうじ写真通信103

「歴史と虚構」
船戸与一の「満州国演義」全9巻をほぼ一年をかけ読み終えた。
仕事を終え帰りの飛行機の中での数時間、
数ページしか読めないが本を開く、
それは本当に楽しい一時だった。
そのようにして読み繋いできた。
資料を綿密に紐解き物語(虚構)を積み上げていく。
その物語(虚構)はどんな歴史資料よりも歴史を語り、
歴史の中での人々の生活を伝えてくれる。
それはつまり作家の時代を見る視線と姿勢
そして想像力がものをいう。

以前にも書きましたが、
船戸与一は人生最後になるであろう小説の舞台に
何故満州を選んだのか、
今、この本を読むとそのメッセージが
私達にずっしりとのしかかってくるんですね。
愚かな政治家達が、
いいようにやれる時代をつくった今の日本への楔の一本、

そしてあとがきは次の言葉が引用され締め括られている
「歴史とは暗黙の諒解のうえにできあがった嘘の集積である」
ナポレオン・ボナパルト

写真は森を歩く2景
奥志賀林道
_211志賀高原

志賀高原にある池
09志賀高原電球-2

2016/8/6
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iikonodon

Author:iikonodon
広告写真を撮りながら、花と植物、街と人、の写真を撮る作業を続けています。
2011年より電子書籍の出版を開始しました。

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