五海ゆうじ写真通信102

「ガラクタと宝物」
前回に続き変な男望月広の話であります。
どれだけ変な男かというとですね、
ある日忘年会の席だったと思うんですが、
突然に「ホームレスの世界大会を開こうと考えてんだが。。。」
というような事を言い始める。
そして回りから総スカンをくったりするんですね。
東京ユニオンで無組織労働者のための
活動をしていることは知っていてもですよ。。。
「おまえなぁーーーーいくらなんでもそれは。。。。」
まぁ、そんな感じではありました。
彼はどういう訳かガラクタカメラが好きで、
どこで探して来るか、使い物にならなくなったカメラを
私の所に持って来て置いていくんですね、
それが何台か私の手許に残っている。
そんなやつがくたばってしまった。
通夜の席にはホームレスと思しき人達が来て
手を合わせて帰っていった。
葬儀の弔辞は写真学校時代からの仲間、
映画監督の崔洋一が受け持った。
当然と言えば当然だが彼は
「安らかに眠れ」などということは言わなかった。
その言葉はひょっとしたら私達の仲間、
仲間といっても写真学校時代の仲間ということではなく、
あの時代を生きた若者、つまり私達を含めたという意味でもありますが、
決して闘う仲間などということは言いません決して。。。
にしか解らない言葉だったかもしれない。
しかしどうしようもなく込み上げるものがあった。

そして彼の骨は家族の手によって沖縄の海に撒かれた。
そしてこれも当然ですが彼の墓はないんですね。

写真はがらくたカメラ
14がらくたカメラ

2016/7/9


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Author:iikonodon
広告写真を撮りながら、花と植物、街と人、の写真を撮る作業を続けています。
2011年より電子書籍の出版を開始しました。

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