五海ゆうじ写真通信82

「自由の意思とG-Modern」

明大前のモダーンミュージックの話です。
その店を主宰する生悦住さんが中心になって
PSFレーベル、そして音楽雑誌「G-Modern」が
立ち上がってきたんですね。
私は「G-Modern」の中で、
どっちかというと世間の人があまり知らない、
といおうかほとんど聞く事もない、
いわゆる即興、アンダーグランド、フリーをやっている音楽家を
つまり困難な作業を続けている音楽家を
取り上げ、写真を撮り、取材をしていったんですね。
この作業は、その当時吉沢さんのパートナーだった
メグと一緒に始めた作業でもあるんです。
タイトルは「自由の意思」と決めた
ちょっと大げさなタイトルかも知れない、
そうも思っているところがあったんですが、
まぁ、なんといいましょうか、私の願いのようなものもあったんで、
そのタイトルでスタートした。

しかしですね、この音楽の世界、あまり金にはならない。
それは間章との作業、吉沢さんを撮り続ける作業でも
実証済みではありまして、
私としては解って始めた作業でもありました。
その当時は曲りなりにも広告の仕事がわりとといおうか
少しではありますが順調にいっていた。
ということもありますが。。。。
そしてですね、この「自由の意思」のライターはですね、
メグから始まり何人かを経て結局最後は私が書く事になった。
ただ、これが作業としておもしろかったんですね。
そして、いろいろな経験をさせてもらった。

どんな経験だよ、エー、まったくよー
はい、それはですね、できればまたの機会にでも。。。

「G-Modern」は2010年29号を出し、止まっている。

アレンジ 山崎竜
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「人の中へ」徳島県牟岐駅
徳島県牟岐駅sikoku 127

2015/1/21

五海ゆうじ写真通信81

「年末とSchuricht」

友川かずきの話でした。
歌です。歌手です。
好きな歌手の一人、ずーと昔から絶えずLou Reedを聴いてきた。
パリで行われた彼のおそらく最後のコンサート
このビデオを見ていて、ビリー・ホリディーの「Lady in Satin」を思いだしていた。
なんか、簡単にこれはいいよ、とは言えんなぁ。。
そんな感じでありますが。。。。

ちょっと最近の仕事を
日本国際薬膳師会10周年記念誌の写真を担当させていただきました。
「デレク・ベイリーを聴く会」
ゲスト出演した時の模様がアップされています。
フォトアドバイスでワークショップ「人を撮る」シリーズを始めました。
まぁ、私の基本は人を撮ることでありますから、
そこらあたりをなんとか伝えられないかと思いましてですね、始めたんですね。
第一回は「和太鼓を撮る」
第二回は1月18日(日)教室で「身近な人を撮る」を開催します。
興味ある方はぜひ、

とまぁ、いう事でです。
私にはクラシック音楽についていろいろと教えていただいている
師匠といってもよい方がですね、
2人いるんです。
先日師匠の一人から、
これおもしろいからと指揮者SchurichtのCDが届いた。
Schurichtはブルックナーの9番が好きで、
ときたま引っ張り出して聴いてるぐらいで、
あまり詳しくないんですね。
届いたCDの中にベートーベンの交響曲全集が入っていた。
まぁ、年末でありますから、それではと9番を引っ張り出し聴いておるんです。
考えてみれば9番をきちんと聞いた事はなかったんですね、
かくして2014年は9番とともに暮れようとしているのであります。
一言付け加えるならば
Schurichtの9番はちょっととりはだもんではありますです、はい。

写真はワークショップ人を撮る「和太鼓」から2景
演奏は「太鼓笑人めでたい」です
wadaiko1.jpg

wadaiko2.jpg

2014/12/23




五海ゆうじ写真通信80

「永山則夫と足立正生」

1993年、PSFから出された友川かずきの「花々の過失」
このアルバムは私に様々な驚きを与え、そして発見させた。
友川の言葉(詩)、歌唱方法、そしてもう一つ
アルバムの最後に永山則夫が作詞した「黒い花」が収録されていることだった。
エー、やはりといおうかなんといおうか。。。。

1968年~1973頃、まぁ、もう、遥か前、私の若かりし頃でありますが、
横浜の場末の街の片隅で住み込みで働き、
その後、日雇いの立ちんぼで工場等で働き、
そして、とあるプロダクションの暗室マンに潜り込んでいくんですね。
その時代、世の中は騒然とはしていた。
そして、若者達は世界に叛旗をひるがえし街を駆け抜けていた。
そんな連中に共感する部分と反感を持つ部分を胸に持ち、
ただただ黙々と歩き、ジャズ喫茶でジャズを聴いていた。
そんな時代、私の支えといおうか、愛読書といいましょうか、
一冊の本があったんですね。
1971年に出版された永山則夫の「無知の涙」
永山則夫の生きて来た道は、
田舎を出て、ある意味ですが、
都会に翻弄されていた私にとって他人事ではなかった。
永山則夫は米軍宿舎から盗んだ拳銃で4人を射殺し、1969年逮捕される。
逮捕された時の年齢は19歳10ヶ月、私はその時20歳だった。
そしてその事件に誘発された足立正生は、
永山則夫が辿った道をカメラ(映画)を持ち、歩き、
風景映画の可能性を示した「略称、連続射殺魔」を撮る。
音楽は富樫雅彦と高木元輝が担当(ISOLATION)。

先日、「間章、読書会」にゲスト出演した折り、
このアルバム「ISOLATION」を聴く機会を得たが
(迂闊にも私はこの演奏を聴いていなかった)
これは、よい。今でも力を持ち続けている。

「花々の過失」は、私にそんな事を思いださせてくれた。
そして、その後、
PSF(生悦住さん)は友川のアルバムを立て続けに出していく。
そして、私は「ワルツ」と言う曲にも出合うことができた。
こんな歌を唄っているやつがいたのか、
その歌は、移り行く時代に背を向け、
自分を見つめ続ける彼の強靭な意思をも感じさせる。

1997年8月1日
永山則夫、死刑執行

写真は「夢の足跡」
新幹線より 広島~博多間
新幹線・大阪~広島

新幹線より小倉付近
新幹線・小倉付近

2014/12/5

五海ゆうじ写真通信79

「友川かずきとPSF」

明大前に「モダーンミュージック」という小さな店があった。
狭い店内はCDとレコードを主に商品が雑然とてんこ盛りになっていて、
歩くのも大変だぜー、そんな感じの店だった。
だった、というのは、この店今年閉店してしまったんですね。
揃えているのはアンダーグランドといいましょうか、
まぁ、世にはほとんど知られていない音源、CDがここに行けばある、
というようなもので、全国世界から訪ねて来る人達がいた。
やっていたのは生悦住英夫さん。
生悦住さんを紹介してくれたのは吉沢元治さん。
吉沢さんが久しぶりに出したソロアルバム「From The Faraway Nearby」
このアルバムは、モダーンミュージックが立ち上げたばかりの
PSFレーベルから出たんですね。
1991年の事です。
そのCDのジャケット写真を撮ることになった。
このアルバムは音楽の世界から遠ざかっていた私を再び音楽の世界に
引き戻すことになったアルバムでもあるんですね。
久しぶりに吉沢さんと再会し、
レコーディングに立ち会いベースソロを聴いた。
その時、あー、俺は吉沢さんを撮り続けていてよかった。
ほんと、そう思ったんですね。
それから生悦住さんとの付き合いが始まった。
そして翌1992年「G-Modern」が創刊され、
私は写真家として参加する事になり「自由の意思」の連載を始めた。
創刊号の表紙は灰野敬二、「自由の意思」第一回は吉沢元治でスタートした。
そして1993年生悦住さんが一枚の新譜CDを持ってきてくれた。
友川かずき「花々の過失」
私は初めて友川の歌を聴いた。
こんな歌を唄っていたやつがいたのか、それは新鮮な驚きだった。
そして友川かずき復活の狼煙でもあった。

写真は「夢の足跡」
新幹線、名古屋~京都の間
新幹線・名古屋~京都

新幹線・名古屋~京都2

2014/11/11


五海ゆうじ写真通信78

「即興と現代音楽」

現代音楽はどっちかというと、苦手だった。
聴くようになったのは何時の頃からだったろうか、
とまぁ、考えてみたんですね。
そうですね、
やはり日本の即興音楽家の人達と
話してきたことが大きかったかもしれない。
灰野敬二とかともクセナキスについて話ていたりはしていた。
だけど、やはり現代音楽に興味を湧かさせたのは
今井和雄だろうな、と思う。
ま、というわけでもないですが、少し前7月だったかな。。
久しぶりにゆっくり話そうではないかという事になり、
あ、今井さんとです。
私のアトリエでワインとチーズとパンでお昼頃から話始めたんですね。
結局8時ごろまで話していた。
その間、何本かのワインは尽きたんですが話はなかなか尽きない、
二人とも、かなり酔っ払い、
もうこのあたりにしよう、で終わったんですね。
話は、まぁ、酔っ払いながらですが、あいつはどうだこうだから、
現代音楽の話になり武満徹の話になった。
そしたらですね、それではと、今井さんがCDを送るからと、
なんと、なんと、39枚送ってきてくれた。
というわけで、ここのところ少しづつですが、
武満徹の音楽の発見への旅をしているところであります。

突然ですがデレク・ベィリーの話です。
10月25日18:00 吉祥寺Sound Cafe dzumi
「デレク・ベィリーを聴く会」にですね、
ゲスト出演してデレクついて少しですが喋ります。
料金は¥1,500 要予約ということです。
そもそも、何故こんな事をしているかというとですね、
工作舎からデレクの本がでたんですね、
その告知といおうか、宣伝といおうか、
まぁ世の人々にデレクの音を少しでも知ってもらおうと、
始まったんではないかと、
そして今回、8回目ですが私にお鉢が廻ってきた。
確か初めのほうの会で今井さんがゲスト出演をしていたはずです。
25日、1978年デレク初来日の時の写真を何点か持っていきますよ、

Derek Bailey 1993/8/31 Pit in
Derek Bailey guitar3

2014/10/11





プロフィール

iikonodon

Author:iikonodon
広告写真を撮りながら、花と植物、街と人、の写真を撮る作業を続けています。
2011年より電子書籍の出版を開始しました。

※当ブログ内の写真、テキスト等の
無断借用、転載などは固くお断りいたします。

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