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五海ゆうじ写真通信65

「OUTFITとdistance」

あまり思い出は語りたくありませんが
「阿部薫写真集」を出してから、あの頃の事を語る機会が増えてきているんですね。
またまたです、
4月7日(月)高円寺「円盤」19:30からです。
間章読書会特別編
「間章とつながりのあった日本のミュージシャンたち」
をテーマ少し喋ります。
お時間のある方はぜひ。

OUTFITとdistanceとはなんのこっちゃ?
「OUT FIT」訳すと、旅立ちのための装備、でしょうか、
1975年、吉沢元治が出したレコードです。
プロデュサーはトリオの稲岡さんでした。
そのアルバムの中に「distance」と言う曲が入っています。
素晴らしい曲ですよ。。
この曲は吉沢さんが間に捧げた曲でもあるんですね。
そして、私だけしか知らないと言おうか、聴いたといおうか、
今でも鮮明に憶えているシーンがあるのですよ。
そこらあたりの事をアナログのレコードを交えて話そうかと、
レコードを探しているんですが、
引っ越し騒ぎの時にどっかに紛れ込んでしまって出てこない。
このレコードジャケットの写真を撮りに、
間と吉沢さんと3人で冬の新潟の海まで撮影に行った。
そういうレコードでありますから捨ててはいないんだと。。。。
当日まで出てくるかどうか。

知っている人は知っている、知らない人は知らない。
我が家のワン公どんが2月21日永眠しました。
嬉しい時辛い時20年間私達の傍にいてくれました。

写真はです、
ここのところ、いろいろと暗雲が垂れ込めているんで、

まぁ、いろいろあらぁーな、

春の花を集めて2景(アレンジ山崎竜)
hanaatume.jpg

hanaatume1.jpg

2014/3/27

五海ゆうじ写真通信64

「即興と中国」

少し前になるが中国の李剣鴻から「環境即興」と
題された3枚組のCDボックスが私のところに届いた。

初めて彼の音楽を聴いてから、もう10年は経つかもしれない。
その頃の彼はガンガンにギターを弾いていた。
日本にも来てライブハウスで演奏をした事もある。
ただ少々うるさい音楽なんで、ちょっと俺には向かんなぁー。
まぁ、そういう事を感じていたんですね、しかしです
「中国にこんな音楽家がいるのか、しかも即興音楽」
それは驚きだった。
彼のバックグランドはどうなっているんだろう、
と言う訳でです、5年前に友人達にカンパしてもらい
中国の杭州まで彼に会いに行った。
その時のインタビュー記事と写真は
「G-Modern」29号に載せていますんで、そちらでお読みを、
まだ在庫はあるかもしれません。
その頃の彼は山に籠り、自然の音雨音等の世界に入り、
一人演奏をしていた。
その時の音源をCD-Rに焼いて私が帰る時に渡してくれたんですね。
CDには「十二境」と書いてあった。
帰って聴いた。
オー、いいではないか、
音楽家の人達は、風の音、雨の音等自然の音と
一緒によく演奏したりするんですが、
正直なところ、あまりおもしろくない。
これは少し違う、といおうか、根本が違う。
私には、すんなり聴けた。

届いたCDボックスには、その「十二境」を含め
「空山」「在這裏」が収められていた。
李さんに訊いた
「あなたの音楽(即興)に影響を与えてたのは誰ですか、
即興をやるきっかけになったのは?」
そしたらです
「デレクベィリーとパットメセニーが共演したCDです」
と答えが反ってきた。これには驚いた。
10年以上前にそのCDを中国で聴いていた若者達がいた。

写真はMontSaintMichel2景
MontSaintMichel1

MontSaintMichel2


2015/3/9


五海ゆうじ写真通信63

「時代と中平卓馬」

正月はカミさんと代官山にあるイルプルへ行って
ケーキを食べ土産を頂いて帰る。
弓田さんがいれば正月の挨拶をする。
もうずーと、続けています。
今年は友人のkさんが特別参加でした。
時間があったので今回は近くのTUTAYAへ寄ってみたんですね。
ここは写真集がけっこう揃っていて楽しみなところです。

あった。中平卓馬「Documentary」
敢えていいますが、これは凄い写真集だ。
若い頃、なけなしの金を叩いて買った
彼の初めての写真集「来るべき言葉のために」
それ以来、彼の写真はずーと私の前にあった。
そして今回の写真集。
森山大道が帯に書いている。
「彼は、写真の‘聖域’に到達した唯ひとりの写真家である」
よくぞ言った。そのとおりだ。
それくらい凄いのだ。
時代に垂直に立つ事。
そして作品に時代が纏わりつかない。
撮るものを見つめるとは何なのか、
シャッターを切る事は写真家にとって何なのか。
そんな事を考えさせてもくれる。
そして写真を見る楽しみも感じさせてくれる。
今年の正月はこの写真集から始まったんですね。

写真「夢の足跡」
千葉県浦安海岸
浦安海岸1997

東京都渋谷地下通路
渋谷地下通路

音楽
Bill Evans「INTERPLAY」
ビル・エバンズはやっぱいいね。
1962年に録音されているが、
この当時の、当代一流のプレイヤーを
集めた演奏が素晴らしいのだ。
Philly Joe Jonesのドラムが際立っているね、
ヤマガタが言った
「このアルバム、ミュージシャン同士が会話しているよな」

2014/2/11

五海ゆうじ写真通信62

「本田祐也とアマチャンオーケストラ」

昨年の音楽界は大友良英率いるアマチャンオーケストラが
席巻した感があります。
よくやった!拍手です。

話はちょっと時を遡ります

2002年ですが「G-Modern」で連載していた
「自由の意思」をまとめた写真展を
法政大学の学生会館アトリエでやったんですね。
その時に5夜に渡って音楽家達とのコラボレーションを組んだ
参加してくれた音楽家は
今井和雄、浦邊雅祥、石塚俊明、大友良英、福岡林嗣
そして最終日だったと思うんですが日曜の昼間に
これはコラボレーションではなく
芸大生達が編成した
本田裕也率いる「チャンチキトルネード」に演奏してもらった。
まだ粗削りのところはあったんですがこれがおもしろく
現代音楽とポピュラーの狭間から新しい可能性が垣間見えるような
音楽だったんですね。
それぞれ演奏した日が違っていて、
この時はまだ大友とチャンチキは知り合うことはなかった。
これをきっかけに本田裕也とはときたまですが会っていて
なにか一緒にできることはないか、等を話していた。
そして2003年末に
チャンチキトルネード「Theatrica decoration」が出た。
このアルバムを聴いたとき、
うーん、音楽の迷路に入り込んだかな、
そんな事を感じさせる、聞くにはちょっと辛い音楽になっていた。
さぁ、この後どうする。。
それはそれで次へ展開するであろう音楽を期待していたんですね。

そしたらです、2004年のある日いきなり訃報が入った。
自殺だった。
3ヶ月前に一緒にできる事を話ていたが。。。

チャンチキトルネードは残されたメンバーで暫くは活動していた。
そして2013年どのようなきっかけがあったか詳しくは知らないが、
チャンチキと大友良英が出会った。
チャンチキはアマチャンオーケストラとしての新たな衣と
大友の才能を手に入れ翔んだ。
本田裕也の遺産を心に。

正月の花(アレンジ山崎竜)
アレンジ14正月_006

春の花(アレンジ山崎竜)
a_DSC0044.jpg

2014/1/15

五海ゆうじ写真通信61

「川仁宏とノイズ」

2002年にPSFレーベルから川仁宏「フラッシュ・バック」のCDが出された。
プロデューサー、編集は浦邊雅祥。

これが手許に届き聴いたときの驚き、
なんといおうか、
思わず友人であるPSFの生悦住さん(このCDの共同プロデューサー)に電話をした。
「よく、このCDを出した。エライ、このCDを出すためにPSFはあったようなものだ」
まぁ、少々失礼な言い方ではあったが、
あまりにも衝撃的といおうか、こんな作業をしていた人をよくぞ取り上げた。
そんな思いの方が強かった。
丁度その頃、音楽雑誌「G-Modern」で連載していた「自由の意思」を
本にまとめようと作業をしていたところだったんですね
これはもう、この本になんとしても収録しなければ、
急遽生悦住さんにコンタクトを頼み取材(2002年10月21日)をし、
「自由の意思」の最後に川仁さんを入れることにした。
本の出版は2003年2月1日
川仁さんは本の出版を待っていたようにその月に亡くなった。
祭壇には「自由の意思」の本が飾ってあった。

「フラッシュ・バック」から聞こえてくる音は、
ノイズといってよいかもしれない。
音は小さくささやかな音だ、
だがしかしなのだ、その音から聞こえてくるのは、
とてつもなく大きな、人が発する爆音だ。
そこに秘められた音(声)からは
人が持つ絶対的な孤独
そのようなものを感じさせる。

何で今頃こんな事を書くかというとですね、
最近、阿部薫写真集の打ち合わせで
出版社の方が私のアトリエにいらっしたんですね、
で話が弾みこのCDを引っ張り出し一緒に聞いた。
「おー、やっぱいいじゃないか」
そういう訳で、これはやっぱ書いておかねばと。。。

この後何回聴くかわかりませんが、
このCDは決して手放すことはない一枚でもあります。

写真は「夢の足跡」
廃駅になっている出雲大社駅
廃線になった旧国鉄出雲大社駅

神奈川県逗子市披露山住宅
神奈川県逗子市披露山住宅2

2013/12/30




プロフィール

iikonodon

Author:iikonodon
広告写真を撮りながら、花と植物、街と人、の写真を撮る作業を続けています。
2011年より電子書籍の出版を開始しました。

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無断借用、転載などは固くお断りいたします。

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